
【北京=吉岡桂子】
中国共産党は3日、インフレ・物価上昇を抑えるため、金融政策を引き締める方向へ転換し、「穏健(中立)」に戻すことを決めた。
2008年秋の金融危機以降、景気を回復させようと低い金利で大量に資金を市場に供給してきた「適度な緩和」策を終える。4兆元(約50兆円)の景気対策に代表される危機後の「積極財政」は続ける。世界経済を引っ張ってきた中国の政策転換を各国は注視している。
胡錦濤(フー・チンタオ)総書記(国家主席)が主宰する政治局会議で、金融・財政を中心に来年の経済運営の方針を固めた。最高指導部が出席する会議で政策変更が明示されたことで、中国人民銀行(中央銀行)は10月の2年10カ月ぶりの利上げに続く追加の利上げなど、具体策の詰めに入った。
中国は利子の低い資金を不動産開発などに投資して経済成長を押し上げ、危機後の世界経済の回復のエンジン役になってきた。日米欧の景気動向が不透明ななか、中国が過度な引き締め策を実施して投資が細り、勢いを失えば、世界経済全体が沈みかねない。一方、引き締めが不十分なら、不動産などへの投資が進んで中国の「バブル」はさらに膨らみ、世界経済の将来の危険度は増していく。このため、中国当局の利上げの幅や時期、ペース、手法など引き締め策の中身が注目されている。
中国では今夏以降、農産物など食品を中心に品物の値上がりが続いている。
住宅など不動産は、融資や購入を制限しているにもかかわらず、取引は旺盛で、価格は高止まりしたままだ。
このため、人民銀が銀行から強制的に資金を預かる比率を引き上げて市場に出回る資金を吸い上げるなど、物価や不動産価格を抑制する金融政策をとっている。備蓄品を放出し、値上がりを待つ買いだめや価格のつり上げ行為を取り締まる政策も打ち出した。
それでも消費者物価指数は10月に前年同月比4.4%上昇、約2年ぶりの高い伸び率を記録した。11月も前年同月より4%以上伸びることは確実で、政府が通年の目標とする3%を上回る状態が続く。
油の値段や、電気などの料金も国際価格の上昇を受けて上がり気味だ。物価の上昇率を預金金利が下回る「マイナス金利」が長く、預金者の不満はたまっている。
一方、貿易黒字や不動産などの投資は高水準にあり、国内総生産(GDP)の成長率は今年、3年ぶりに10%を超える見通し。
1日発表された製造業の景況感を示す「製造業購買担当者景気指数」は4カ月続けて改善するなど企業の生産活動は活発だ。高い成長力から、米国など世界的な金融緩和でだぶついた資金が中国市場へ流入している。
中国は輸出競争力を維持するため、人民元相場を低く抑えようと、元を売ってドルを買う市場介入を続けている。このため、市中に流通する資金は常に過剰気味で、物価の押し上げ圧力になっている。
中国は不動産価格が急上昇して景気の過熱が心配された07年に6回の利上げを実施。08年9月のリーマン・ショック以降は5回の利下げを実行した。
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11月上旬 36都市18品種の野菜卸価格が前年比62.4%値上がり
商務部が最近黒龍江省で開催したこの冬及び来春の蔬菜に関する会議でデーターを報告した。それに拠れば、11月上旬、全国主要36都市の18種の主要野菜で平均卸売価格がキログラム当り3.9元で、年初に比べ11.3%上昇した。
商務部の話では、今年は野菜市場全体としては需給バランスがとれているが、各種要因の影響を受けて、野菜価格は高値で推移している。観測に拠れば、11月上旬、全国主要36都市で18種の主要野菜の平均卸売価格はキログラム当り3.9元で、年初比11.3%値上がりし、この数字は昨年同期に比べ62.4%値上がりしている。
今年の野菜価格の上昇は北方野菜の価格が南方より値上がり幅が高く、実野菜の値上がり幅が葉野菜より高く、季節的には通年の10月より前倒しで6月より値上がりし、野菜の価格の値上がり幅は食品の価格上昇幅と同程度の特徴がある。
野菜価格の値上がりの原因は非常に多く、先ず第一に異常気象の影響。春が寒く、北方地区の野菜は減産し、品質が低下し、市場に出回る時期が遅れた。最盛期に入り、南方と北東部の一部地区で豪雨や洪水等に見舞われ、野菜の生長に被害を受け、収穫が困難になり、運輸にも弊害がでた。
第二の理由として野菜栽培経営のコストアップ。2010年に入り、農業用のジーゼルオイル、農業用ビニールシート及び農薬等の農業資材の価格が程度の違いはあるが上昇し、野菜の生産及び流通の人件費も増加し、その内特に流通経費が20%アップと大幅に上昇した。
第三に野菜の消費需要が増えた。近年来、中国国民の収入が絶え間なく上昇するに伴い、人々の消費理念も逐次変化し、食物の構成も変化し、野菜の食物消費における比率も絶え間なく増加している。統計によれば、2009年の中国の野菜需要量は6.02億トン増加し、2001年に比べて24%増えた。
四番目に有る程度投機の介在が存在し、人による価格の押上がある。11月上旬、全国36都市のニンニク・生姜の卸売価格は前年同期比95.8%と89.5%値上がりした。
第五番目には国際農産物価格の上昇。最近、国際主要農産物の価格は普遍的に上昇し、日本韓国等の国で相次いで野菜が高騰しており、ある種の商品でわが国に影響している。
・・・・・・・以上本文
http://shimajyo.iza.ne.jp/blog/entry/1892424/
中国の片隅から ぼやき 抜粋
価格が100倍!濡れ手にあわのニンニクバブル=発端はリーマンショックだった?!―香港紙
2010年5月14日、香港紙・香港経済日報は記事「遊休資本がニンニク市場に流入=億万長者を生み出した」を掲載した。「中国は世界のニンニク一大産地、金郷県は中国のニンニク一大産地」という言葉がある。中国最大のニンニク生産地・取引市場である山東省済寧市金郷県には、近年、少なからぬ数の「ニンニク富豪」が生まれている。マイカー族の数も急増中で、県内では日に40台は車が売れているという。それもローンではなく、キャッシュでぽんと買っていくのだとか。
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