英国の何百万人もの人々が燃料配給の不足に直面している寒波が英国に襲来している中、約200万世帯の家庭と学校や病院などで、クリスマスシーズンの暖房用の燃料配給制に影響が出る見通しになっている。英国首相はこの寒波での燃料不足に関して「危機的な状況だ」と宣言した。
英国の全域で、ふたたび雪が降り始めたことにより、英国政府は、必需品の配給状況が「非常に深刻な状態になっている」と述べた。
一部の家庭では、燃料等の必需品の受け取りが最高で4週間待ちの状態となっている。灯油の1リットルあたりの価格がこの1ヵ月で 40パーセント近くの急激な値上がりを見せていることについて、公正取引委員会は石油供給元の価格協定について監視していると発表した。
英国の全世帯の約6パーセントの家庭は、都市部から遠い地域での灯油の供給に頼っている。また、北アイルランドの 505,000世帯の多くは灯油の配達供給に依存している。
他にも、イングランドには 828,000人、スコットランドには 155,000人の灯油を使っている人々が生活している。
また、英国の全域の学校や病院を含む公共の建物の暖房は灯油によるものがほとんどだ。
現在の状況について、エネルギー省の大臣チャールズ・ヘンドリーはこう言う。
「事態は非常に深刻だ。この数週間、各地域でなかなか灯油を入手できない状況が起きており、中には、3週間から4週間、石油の配達が来ていない家庭もあるという話だ。
この雪がクリスマスまで続くようなことがあれば、暖房燃料の不足がさらに深刻な状況に引き起こすことを想定せざるを得ない。多くの国民が各地で凍えている。
そして、学校や病院も機能しなくなっている」。「我々は今、明確な石油供給危機の中にいる」と大臣は言う。暖房用の灯油価格も高騰している。1リットルあたりの暖房用油の平均価格は、6月に 43ペンス( 65円)だったものが、12月の現在は 71ペンス( 106円)へと急騰している。ガソリン価格が過去最高記録に並んでいることも消費者には悪い知らせだ。現在、ガソリンは1リットル 126.19ペンス( 190円)だ。
選挙の前に、保守党は燃料の価格上昇を防ぐために、燃料価格安定政策を導入することを約束した。
さらに、この大雪はクリスマス商戦にも暗い影を落としている。降り続く雪の中で人々の外出が極度に減り、クリスマスのショッピング量が激減しているのだ。消費の専門家によれば、この雪で 1,000以上の企業の売り上げが「北極状態だ」という。このため、多くの人々はオンラインでクリスマスのプレゼントをオーダーしているが、その願いも打ち砕かれている。雪のためにプレゼントは届いすない。少なくと多くのプレゼントは、クリスマスが終わるまでに届くことはないだろう。配送業者の倉庫でプレゼントは山と積まれたままだ。今後の気象予測では、地域によって、気温はマイナス 15度にまで下がり、英国の気温は北極より低くなる見込みだ。 これは、 1962年以降で最悪の凍結状況となる可能性を示唆する。
また、配送を含む何千ものドライバーが雪のために足止めされる事態となっているが、イギリス地方自治体協議会によって、同国の粗挽きの小麦の倉庫には備蓄が何もないことがわかった。
国のいくつかの地域では、食料とガソリンが不足し始めており、空港は閉鎖され、電車網もストップしている。
水道会社は、破裂した水道管とボイラーの修理の依頼が記録的な件数に達していることを発表した。--(訳者注) 「破裂した水道管」というのはわからない方もいらっしゃるかと思いますが、集中暖房が発達した最近ではそうでもないようですが、
かつては、寒い地方では「冬は水道管から水を抜く」というのが習慣となっていました。そうしないと夜間に水道管の中の水が凍結して水が出なくなるのです。最悪、水道管が破裂してしまいます。
今回のイギリスの水道管破裂はそのことと関係しているのだと思われます。
もう数十年前ですが、私は高校を出るまで、北海道の岩見沢という雪の多い地域で暮らしましたので、「雪の多い生活」は比較的知っていますが、どれだけ雪が降っても、上記の記事のような混乱はそれほどは経験しなかった記憶があります。
なので、今回のイギリスでは、雪の量そのものに加えて、交通インフラや配給システムがこれまで「経験していない」、そして、「想定していなかった」という部分が大きいような感じがいたします。
参考追記: 今後の世界の気温上の英国の記事は寒さの深刻さを垣間見る感じもしましたので、
日本を含めた今後の世界に天候について少し考えてみました。
今年の春からの海水温の分布と流れ、そして、秋頃に「止まった」とされる一部の海流の動きなどと照らし合わせてみると、漠然と予測できる部分はありますが、
外れることを前提として、ほんの少し書いてみます。
なお、世界の気温に直接影響を与えていると思われる現象として、エルニーニョなどはよく知られていますが、そのような「海水面の場所や時期による水温差」というものがあります。
これがどのくらいあるかというと、知られているだけでも、
・北極振動・エルニーニョ(南方振動)・マドン・ジュリアン振動・北大西洋振動・太平洋数十年振動・準2年周期振動・対流圏準2年周期振動・太陽活動と、こんなに数多くあり、他にもあります。
なので、総合的に長期的な気候や気温を判断することは事実上難しいといえるのですが、
「現在もっとも強く作用しているものは何か」ということを探ると、あくまで漠然とですが、
わかる場合もあるかもしれません。むかし、これをわかりやすくまとめようとして、挫折したことがあります(苦笑)。そんなわけで、途中放棄したものですが、こちらの記事です。
・気候を支配するものたち - 北大西洋振動 (NAO) (地球の記録 2010年02月13日)また、日本大学文理学部地球システム科学科の山川修治教授という方が書かれた、気候を理解する上でとても参考になる論文がありますので、リンクしておきます
。・季節~数十年スケールからみた気候システム変動そして、さらに今後はわからないですが、1年前くらいに関しては、世界の気温は実は「全体としては温暖化とも寒冷化とも言えないが、しかし、世界各地の気温分布が異常な勢いで変化していた」という事実があります。この図は 2009年12月12日から2010年1月10日までの 30日間の平均気温平年偏差です。
平均気温がマイナス1.83度を下回ると30年以上に 1 回の低温(濃い青で表されている場所)とされ、
プラス1.83度を上回ると30年以上に1回の高温(濃い赤で表されている場所)とされます。
つまり、濃い青のところは、30年に1回あるかどうかの異常低温だった地域、赤いところは、30年に1回あるかどうかの異常高温だった地域となります。
推定では、「今年はこの徴候が顕著になる」とも思えます。つまり、米国、欧州、中国とロシアの一部、日本、韓国、台湾、インド北部、ハワイ等は非常に寒くなり、逆にカナダ、北極、南極、アフリカの一部、中東の一部は暑くなる。というような感じになる可能性もあるかもしれません。もちろん、大きな火山の噴火や太陽活動の異常で地球全体が寒冷化する可能性は否定できないですが、通常通りの天候予想ですと、こんな感じかもしれません。
http://oka-jp.seesaa.net/article/174064295.html
In Deep地球最期のニュースと資料様より抜粋
(コメント)
英国やら、欧州やら何かと不穏な感じになってきてるのですが・・・
どことなく火山噴火した4月頃に被る・・・
紫いろで示した、海水の流れが一部止まったことで、寒波が来たと。。
海流の流れが止まる事と、寒波の影響がどうなるか?はまったく知らないんですけど・・・
これって、原油流出のメキシコ湾が影響してると・・・
自分はあれは、人災やと思ってるので
灯油が不足と書かれてると英国ヤバーーなサイトの記事みて、あ~~~と思うわけです。
また、対決すんの?
BPとエクソンみたく・・・
バカらしい。。。
というわけで、ポンドが逝きそうです。
完全に分析間違えてたから、ほんま消えてなくなりたい。。
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