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2010年12月3日金曜日

GSE債保有状況


急落局面から、回復をまったく見せていない
GSE債保有状況。。
この手の商品は、いつでも崩壊させるのが可能であることに留意したい。
以下、ロシアが企てた経済戦争より抜粋
2月1日に出版されたアメリカのヘンリー・ポールソン前財務長官の回顧録『オン・ザ・ブリンク(瀬戸際)』。ポールソンによると、
ロシアは08年夏、連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)に対する債権の売却計画を中国にもちかけたという
この話に、ブルームバーグフィナンシャル・タイムズも飛びついた。フィナンシャルタイムズの記事では:
08年、ロシアは中国に対し、米政府を大手政府系住宅金融機関(GSE)の救済に追い込むために、両国が所有するファニーメイとフレディマックの債券の大量売却を提案した、とポールソンは主張した......。
ポールソンは、08年8月の北京五輪開催中に中国を訪問したときにロシアの企てについて聞かされたという。ロシアは8月8日にアメリカの同盟国であるグルジアと戦争に突入した。
「ロシア当局者は中国高官と接触し、アメリカの政府系企業の持ち株を大量に売却し、米政府を両企業の救済に追い込もうとした」と、ポールソンは言う。
ファニーメイとフレディマックはGSEまたは政府系企業として知られている。
「中国はその破壊的な陰謀に関わるのを拒否したが、その報告は相当厄介なものだった」と、ポールソンは言う。ロシアの高官は、フィナンシャル・タイムズの取材に対して、その疑惑についてはコメントできない、とした。
ロシア政府は、ブルームバーグの記事でこの疑惑を否定したが、オックスフォード大学のアシュビー・モンク研究員は、ロシアによる関与の可能性を指摘する。
ポールソンの報告はかなり驚きだ。本当なら、ロシアは08年の夏にアメリカに対して「経済戦争」を仕掛けてきていたことになるだろう。これを「経済戦争」以外に何と呼べばいいのか。
ロシアの目的は、国家の財産を使って意図的にアメリカ経済を弱体化させて破壊することだった。同時期にロシアがグルジアに戦争を仕掛けていたことを考えると、この話には信憑性がある。
裏づけはないが、今回の暴露は欧米にとっては愉快だとはいえない。政府系ファンドが経済にとって破壊的な武器として見られるなら、どうしようもない。
 面白半分の部分もあるが、仮にロシアがそう画策したとしよう。
 ロシアの動機は地政学的なものだと、モンクは主張する。だが記憶が正しければ、中ロの両政府は、所有する米政府系企業の債券の価値をどう守るかを懸念していた。米政府を介入に追い込めば、ロシアと中国が所有する残りの債券の価値を守ることになる。ゆえに、これはすべて商業的な思惑かもしれない。
 第2に、本来、これは政府系ファンドの問題ではなく、外国政府がアメリカの債券や株式を保有することの是非についての問題だ。これを問題と見る人もいれば、そう思わない人もいる。その視点にも言及すべきだろう。
 第3に、ロシアが中国の加担を見込んでいたこと自体、グルジア紛争中にロシアの指導者らが妄想を抱いていたことを示している。ロシアは、中国や上海協力機構の加盟国、また他の集合的安全保障条約機構の構成国が、アブハジアと南オセチアの2地域の分離独立をロシアが認めることに全く異存がないと信じていた。アメリカを侮辱することで賛同が得られると思ったのかもしれないが、大きな間違いだった。
冷却化する二国間関係への教訓
 これらを総合すると、ロシアのグルジア侵攻はアメリカとの二国間関係に最良の出来事だったのかもしれない(挑発的な意見であることは承知している)。グルジア侵攻は結果的に、ロシアの野心に適度な屈辱を与えたからだ。ロシアの経済成長率と、経済的な自信を高めた商品価格バブルは08年の夏に弾けた。アブハジアと南オセチアの独立承認は、ロシア政府が国内経済の勝ち組と負け組みを高圧的に仕分けたことによって始まった資本流出をさらに悪化させた。この流れは少なくとも、ロシアのエリート層や政策立案者にとって、ロシアが敵意ある政策を続けた場合の代償を示したといえる。
 同時に、グルジア侵攻はアメリカの政策立案者らに、コーカサス地方の共和国と関わる際には、明確な「足かせ」があることをはっきりと理解させた。当時大統領候補だったバラク・オバマは、ロシアに対して「現実主義の国際主義者」という立場で臨むことをはっきりと強調していた。この発言で、ロシアの大国としての地位や、世界の紛争地と関わる際の大国として実用性が承認されたことになる。人権問題や民主化、2国間の経済的な問題を優先的な課題として取り上げるよりも、ロシアの核不拡散や、ならず者国家の封じ込めといった政治問題における大国としての役割をアメリカが重視していることを示した。
 優先事項については議論できるが、全体的に見ると、この政策は上手くいっている。グルジアとの戦争によって、ロシアもアメリカも両国間関係が冷え込んでいくことの代償を理解するに至った。瀬戸際から救われたといえる。
 これは、他の国との二国間関係が思わしくない場合(たとえば米中関係)に、考えてみる価値のある議論かもしれない。
(私のコメント)
2008年の6月くらいかな?ロシアがいち早く売り抜けをしていた。
その後、あとを追う形での中国の売り抜けがあった。。
中露は共同戦線張るのが、お得意のようだね。
中ロ「ドル離れ」、自国通貨で貿易決済…両国首脳が宣言

ロシアを訪れている中国の温家宝首相は24日、プーチン首相とともに、それぞれの自国通貨で二国間貿易の決済を行うと発表した。
ロシアを訪れている中国の温家宝首相は24日、プーチン首相とともに、それぞれの自国通貨で二国間貿易の決済を行うと発表した。チャイナネットが報じた。
中ロ貿易はこれまで、米ドルを中心とする他国通貨で決算することが多かった。国際的な金融危機の発生を受け、両国上層部はこれまで、自国通貨での決済に向け、協議を重ねてきたという。中国国内でのロシア通貨のルーブルによる決済は始まっているが、今後はロシア国内での人民元による決済も本格化させるという。
温首相は記者会見の席で、「中ロ関係は空前の高まりをみせている。両国は永遠に、敵とはならない。中国は平和発展の道を堅持し、ロシアの復興と強国化の計画を支持する」と述べた。
プーチン首相は「両国の戦略的パートナー関係は、アジア太平地区、ひいては全世界の平和を維持し、発展を促す重要な要素だ。両国関係は外部環境の影響を受けない」などと述べた。(編集担当:如月隼人)

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