
信用評価損益率
信用買いをしている人が、平均してどのくらいの損益を抱えているかを見る指標。通常は0%から-20%の範囲を動き、0%近くならば株式市場は過熱して天井が近い可能性が高く、-20%近くになると、底値が近い可能性が高いサインとみる。中長期的なトレンド転換点を探る上で、比較的信頼性の高い指標と言われている。この指標は、木曜日の日経新聞朝刊のマーケット総合欄に掲載されている。

信用買い残
「買い残」は将来の株式の売り需要の積み上がりといえるので、買い残の大幅な増加は株価にとってマイナス要因である。しかし、増加の初期の段階では人気のバロメーターとして評価されることもある。つまり、信用の買い残が増えると、将来の売り圧力が強まる可能性がある。
逆に「売り残」は将来の株式の買い需要の積み上がりといえるので、売り残の大幅な増加は株価にとってプラス要因である。増加分が反対売買で決済されるのであるならば買戻しされるからである。つまり、信用の売り残が増えてくると、将来の買い圧力が強まる可能性がある。

裁定買い残
http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0364&asi=2
裁定買い残とは、裁定取引に伴う現物株の買い残のことです。
そもそも裁定取引とは、先物価格と現物価格が理論値以上に乖離した場合に、割安な方を買い、割高な方を売ることで機械的に収益を上げる売買のことです。
上昇相場の過程では市場参加者が強気マインドに支配されているため、買い残が意識されることは少ないのですが、何らかの要因で相場が下落に転じた時、下げを助長する要因になると考えられます。
裁定買い残が積み上がった局面で先物が売られ、裁定解消売りが相場を崩した例は過去にもたくさんあります。 過去のデータでは、裁定買い残の東証1部時価総額に占める比率が1%近辺で裁定買い残がピークを打っており、この水準では、裁定解消売りを誘発しやすく、相場が崩れやすいものと考えられます

信用倍率
信用倍率とは、信用取引の買い残と売り残の比率のこと
信用買い残÷信用売り残で求めるもので、何倍という形で表示する。たとえば、信用買い残が信用売り残の2倍である場合には、「信用倍率は2倍」となる。
信用倍率のことを信用取り組みともいう。
信用倍率が高い場合には、信用買いを解消しようとする潜在的な需要が多く、その分だけ売り圧力が強くなるので「取り組みが悪い」という。
その逆に信用倍率が低い場合には、その分だけ買い圧力が強くなるので「取り組みが良い」という言い方をする
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